法律系のご相談、特に相続・登記など関連した内容についてはどこに行けばいいのか?費用や相談内容について悩むこともありますよね。
そもそも、司法書士とは何?という方が多いと思います。
まず、私の経験上「司法書士事務所に勤めている」と言うと「ああ!カバチタレのね!」と返ってきます。
「それは行政書士ね」というツッコミまでが、いつもの流れです(>_<)
(カバチタレ、続編の特上カバチまで全巻収集していましたが、あの漫画どおりの行政書士さんは、まずいないです。)
司法書士やら行政書士やら、ややこしいですよね。
実際、色々な資格の事務所がありますが、どの事務所がどんなことをしているのか。
司法書士事務所に勤めていると、色々な士業の事務所と関わりがあります。
どの事務所がどんな相談にのってくれるのか、簡単にご紹介します。
【司法書士事務所】
司法書士事務所のメインは「登記申請代理」です。
土地や建物の権利証…というとイメージがわくでしょうか。
あれは、不動産の管轄法務局に提出した登記申請書の写しに【登記済】のハンコを押したものなのです。
※現在は、登記済権利証ではなく登記識別情報通知という新たな方式に変わっています
登記申請書を作成し、法務局に提出するのが、司法書士のお仕事です。相続に付随しての相続登記のご依頼などもこの不動産登記に含まれます。
不動産登記だけではなく、法人登記の申請も行います。
会社を設立したい、取締役の任期がくる、増資したい等々…
というわけで、不動産の名義を変えたい・自宅についてる抵当権の抹消をしたい・相続の手続きをしたい等、不動産や登記にまつわる相談が、司法書士の得意分野です。
他にも色々しています!(笑)債務整理・任意整理であったり、遺言の作成のサポートなどもありますね。
それはまた別の機会に詳しく!
【土地家屋調査士事務所】
土地家屋調査士さんのお仕事も「登記申請代理」です。
ですが、土地家屋調査士さんの専門は「表示登記」になります。
土地や建物が、どのような状態(宅地なのか畑なのか、二階建てなのか平家なのか、木造なのか鉄骨造なのか、何平米なのか等)を調査・測量して、登記するのがお仕事です。
例えば、新築の建物を登記する場合
1.土地家屋調査士さんが表示登記(建物の物理的状況の登記)をする
2.司法書士が保存登記(所有者の登記)をする
という流れになるので、司法書士としては関わりの深い士業です。
建物を取り壊したりした時(建て直しや空き家の取り壊しなど)には滅失登記が必要となり、そちらも土地家屋調査士さんのお仕事になります。
お隣りとの境界が曖昧…建物を増築したけれど、登記はどうすれば?等、土地や建物の物理的状況に関する相談は、土地家屋調査士さんがベストです。
【行政書士事務所】
司法書士や土地家屋調査士は「法務局」に提出する登記申請書類作成をメインとしています。
行政書士は「官公庁」に提出する許認可申請書類作成がメインです。
「官公庁」というと、市区町村/都道府県/や警察署・各省庁やその管轄にある委員会と様々。
保育所、旅行代理店、ガソリンスタンドや美容院、農業・農地利用など生活の身近にある色々な業種が許認可を必要とします。
また、行政書士さんは法律で制限されていない限りにおいて、他の士業が専門分野とする業務にも携わることが多いので、非常に守備範囲が広いイメージです。
相続や土地売買に付随する農地関連(農地の転用など)の許認可申請に関する相談は、行政書士さんと連携…というところです。
まだまだ続きますが・・・長くなるので、つづきはまた
つづき・・・どこに相談すればいい?(2)
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